2025.10.27
2025年10月26日(日)札幌コンサートホールKitaraにて2025年毎日学生音楽コンクール声楽部門本選が開催されました。
本教室からは中学生1名がエントリーされ
銅賞を授賞されました。
おめでとうございます。
彼女は小学校5年の時にお教室にご入会され、目指す夢や目標を持っておられました。
いつも美しく可愛いらしい微笑みを持って
おられることは彼女の魅力で、私やお教室の皆さんにも温かい雰囲気を感じされてくれる存在です。
彼女の意識や取り組みが劇的に変化した時期がありました。
今年の年初に受験しましたコンクール。
今まで積み重ねてきた、経験や努力が彼女自身の立ち位置を引き上げ、見える景色、目指せる景色が変わってきました。
ご自分の中で自然と声楽に懸ける意識が変わったのだと思います。
毎日の生活の中での声楽に寄せる思い.時間.練習.レッスンとその思いが彼女に力を与えていることは誰が見ても感じるものでした。
技術力の向上ー特に声楽はお時間を要します。目には見えない部分を沢山使いますので、簡単には上手くはいかないのです。
だからこそ諦めずに根気強く、信じて進むことが大切と思います。
同じ曲を学んでいると(飽きてしまう)や
(色々な曲を履修した方が.)等のお声を度々頂きますが、楽曲は5回位の本番を迎えて初めて心も身体もやっと納得のいく演奏が出来るのではないかと感じます。
彼女が選んだ曲は
彼女の性格や雰囲気、そしてこの曲を学ぶことで必ず何か大きな出来事が起こるであろうと感じ選曲を致しました。
彼女は1回1回の本番で色々な変化を感じていたと思います。
長く学ぶからこそ、毎回同じ演奏が出来ない苦しさもありましたが、彼女は決して途中で気持ちを緩めることなく1回1回を大切に取り組みを続けておられました。
私は昨日の本番に向けて、数日前から彼女にどのようにこの曲を締めくくって頂くか考えました。
本番では彼女の背中に思いを感じながら、見えない温かさと信じる気持ちを感じ、伴奏を弾き始めました。彼女が最後まで
気持ちを絶やさずに歌えますようにと願うばかりでした。
結果を聞いて、本番の演奏のみの評価ではなく、これまでの声楽に寄せる思いや
歌が1番です!と笑顔でご自分が成長したいと願うお気持ちが今日のこの日を引き寄せたのだと思います。
利益や評価を意識せずに今、この時を丁寧にと、私達の日頃の思いが実った瞬間でした。
私は彼女の努力と歩みに賞与以上の重みを感じました。
大きなトロフィーを手に笑顔で表彰式を経験され、私はそのお姿を誇らしく思いました。
お母様.ご家族も同じお気持ちで長いお時間を過ごされたことと思います。
いつもレッスンや私に温かいご理解とご協力を頂き本当に感謝しております。
これからもまだ見ぬ新しい景色、新しい色を一緒に見ていきたいと思います。
この度は本当におめでとうございます!