2024年9月28日(土)清瀬けやきホールにて
第4回国際声楽コンクール東京准本選東日本大会が
開催されました。
本教室からは西日本大会ミュージカル部門に3名が出場され結果第5位・第11位を頂き、2名が本選へ通過されました。
東日本大会ではミュージカル高校生部門1名が出場され第6位を頂き本選へ通過されました。
皆様おめでとうございます。
西日本大会の丹波篠山は今回、2回目でこの町の雰囲気や環境が大好きです。
前日は響きの異なる2会場でレッスンを行い、
空間における響きや身体の使い方の良い練習になったと思います。
夜は大きな会場にてのリハーサルを行いテンポや響き・音程等の最終確認を行いました。
この最後の確認が本番に大きな繋がりももたらしてくれます。
夜遅くまでの練習にコンクールに懸ける1分1秒の想いや準備 、皆さんの熱意に驚きを感じました。
ご自分の演奏に満足することなく
貪欲に限界や挑戦を続け、私の目を真剣に見つめるお姿に、明日は力を尽くせます様に・・・と会場を後にしました。
当日は本番会場でのホールリハーサルを申込されていましたので、実際のステージからの景色の見え方や空間の感覚を確認することが出来ました。
いよいよ本番・・
下手で待つお時間は何度経験しても
重い感覚と緊張の時です。
さあ!いきますよ!皆さんがここに戻ってきた時のことを想像しどんなことがあっても支えよう!と気持ちを深めてステージへ進みます。
照明の輝きや会場の静寂・・・
この時が来たと1音目を弾き始めます。
会場に響く歌声を感じながら、最後まで
このまま・・・と思いと願いを送り続けます。
最終音・・
音が私たちから離れる瞬間を味わい
演奏を終えます。
心を込めて立礼をし下手に戻り
笑顔で振り返り私を見つめる皆さんを見て
言葉を交わさずともやり切れた感触を感じ
私も心からの称賛を送ります。
涙を流し、出来ました・・・ と私に伝える言葉にはこれまでの重圧やプレッシャー・練習の大変さ・言葉では言い表せない深い深い努力の重みを感じました。
日頃から結果ではなく過程を楽しみ・充実させることを目標に掲げ、この瞬間に感じるこの思いはそれにしっかりと向き合い続けた人が体感できる特別な感情だと思います。
コンクールを振り返り、ある生徒様は(私は周りにどんなに沢山褒められても、先生に認めてもらうこと・良くできたね)と言葉をかけてもらうことが一番の称賛だと思っています。と仰っていました。
講師として一緒に1回の本番の為に過ごしてきた膨大な時間や大きな壁を乗り越えてきた絆 ・良い時も課題がある時も信じ合えていることに
感謝と温かい想いを頂いています。
コンクールを受験することは私たちの心を大きく動かします。
講師として皆さんに寄り添う時に
皆さんの夢や抱く目標・ご自身の覚悟と決意にも寄り添う必要があります。
それは時に結果や評価によって考え方を変化させることも必要になってきます。
ひとつの芸事には膨大なお時間と楽しさの中にも努力し続けることの難しさや根気強さも必要です。コンクールを終えて、様々な感情になり
次のステージに更なる決意を持ち心を動かしていきます。
②続く・・・