2023.12.20
2023年11月12日・13日・14日
東京清瀬けやきホールにて
第3回国際声楽コンクール東京本選が開催されました。
本教室からはミュージカル小学生1名・ ミュージカル中学生2名・ミュージカル一般1名がエントリーされました。
本選結果
ミュージカル小学生 第1位
ミュージカル中学生 第1位・第3位
ご受賞おめでとうございます。
第3回国際声楽コンクール東京は全18部門
1195名の受験者
日本最大の「うた」専門のコンクールです。
ミュージカル中学生部門
東京国際管弦声楽コンクール出場した生徒様もいらっしゃり、今回私は伴奏にて11日~14日連続のステージとなりました。
前日レッスン⇒
東京国際管弦声楽コンクールでの素晴らしい結果の余韻が残る中
レッスン会場にいらして下さいました。
本番の振り返りをし、気持ちのピークを継続させながら、お時間を過ごしましょうとお話致しました。
お二人ともにこの日までに、入念なレッスンや練習を積み重ねてきましたので、緊張や他者の雰囲気に集中力を欠くことの無いようにとお話し、所作・タイミング等も含めた最終確認を致しました。
本番当日は長い長い待機時間になる順番に
お時間の使い方も難しかったと思います。
本番前レッスンでは、声や響きの状態を確認し
少しの鳴りの不安定さに少しご不安を感じてしまった瞬間もあったようです。
ただ私にはその揺らぎが「今この時」に起こって良かったと感じていました。
ミスや弱点は本番のステージの上で初めて見えることは絶対に避けたいのです。
ミスを経験していれば、それを回避する方法やミスが起こらないように気を付けようとする意識が働くからです。
ご本人のその時のお気持ちは本番の後に知る事が出来ましたが、その時は出来事以上の揺らぎを感じさせないように、レッスンの展開やお言葉掛けに最新の注意を払いました。
本番10分前
下手に向かうとステージには沢山の受験生が声出しを行っていました。
仲間やライバルの存在をバシバシと感じながら士気を高める子供たちを見て、さあいよいよ・・と私自信もスイッチを切り替えました。
教室のお二人の下手のお姿はプロ顔負けの存在感。ここで決める!とよい緊張感が出ていました。
さあ出番です。
おふたりの演奏は順番が繋がっています。
お1人目
あえて何もお言葉は掛けずに
後ろに立ち、振り向き
目を合わせ頷き、ステージに歩いていきました。
前奏の第1音目に空気を変える思いを託し
演奏を始めました。
第1声・・
うん 大丈夫 と心で感じ
彼女の歌声に最大限耳を傾け、最後まで演奏を致しました。
凛とした堂々たる演奏に安堵しつつ
次に気持ちを繋げました。
お2人目・・・
前日の本番演奏の成功を感じながら
この会場での新しい演奏に期待を込めて。
静寂が凄みを増し
ピアノの前奏が消え、彼女の歌声が始まります。
高音域・・・響きがホールに包まれ
会場の目線が彼女に集まっていることも感じました。
あと10小節・・・
あと5小節・・・
最終音
ピアノの音が消えた瞬間の気持ちは今でも覚えています。
下手にはけ、3人で最高の演奏が出来た事
今までの壮絶なレッスン・練習を振り返り
涙が止まりませんでした。
コンクールの過酷さや挑戦を続けることで生まれる感情を3人で実感できた瞬間でした。
結果以上の学びや経験をさせていただいたことはこれからの彼女たちの成長に大きな大きな
軸をもたらせてくれたと思います。
次回⇒ミュージカル小学生部門結果に続く・・・