2021.11.02
2021年11月1日【月】東京都清瀬市きよせけやきホール大ホールにて
第1回国際声楽コンクール東京本選が開催されました。
全国から小学生63名・中学生48名【大会サイトより】が地区大会・准本選と進み最終大会の審査が行われました。
本教室からは小学生2名・中学生1名が本選に出演し
小学生部門第2位・第6位【奨励賞】
中学生部門第8位【奨励賞】を受賞いたしました。
皆様おめでとうございました。
今年、春頃より選曲や楽曲アレンジ等を進めて地区大会→准本選→本選と
とても充実したお時間を過ごすことが出来ました。
お一人お一人の声質やキャラクター、性格そして何よりも適切な技術やレベルに合ったものをと熟考しながらのレッスンが始まりました。
お子様は1つの楽曲と向き合い・ステージを経験されると技術が向上しまた見える世界も広がります。
准本選終了後、本選用にご用意準備していた楽曲よりもレベルが上がっているご様子でご本人・ご家族とよく相談をし悩みましたが急遽、変更をする方向で動き始めました。
物事を決断する時にはとても勇気と自信が必要で
本選にはその決断が正しかった思える以上の結果となりました。
皆さんの努力や積み重ねが判断の正しさを教えてくれました。
准本選以降は発音・発語・音程・表現等もう一度基礎に戻り
丁寧に妥協することなく組み立てを行いました。
日頃より体幹や呼吸・音程の基礎的分野は大人と同じ様にレッスンをさせて頂いておりますのでコンクールの為にということもなく皆さんがしっかりと自覚をもってご自宅での練習に励まれていたことは今回の結果に繋がったと思います。楽曲は設計図のように1mmずれても良いものは出来ません。
【ただ声を出していませんか?】
【考えて歌っていますか?】
声は目に見えない所で出さなければならないので、頭と耳で良く考え自分が思い描く音色を作りましょう。と日々お声がけしています。
小学生・中学生には少し難しいこともありますが皆さんが熱心に聞き学びを深める大切な時間になりました。
ノートいっぱいに昨日のレッスンの振り返りを書き、ここがうまくいきません
どうしたらよいですか?と能動的にレッスンを展開するこの事柄こそ
コンクールを受験する大きな意味であり自らの信念を持ち前向きに努力するお姿は素晴らしい光景でした。
1週間前からは毎日レッスンを行い教室で食事をすることもありましたね☺
いよいよ本番前日。休むことなくレッスン・練習のお時間でした。
会場を複数変え、その場所で響く音色を的確に判断しホールの力を感じる訓練は当日の皆さんの気持ちを大きく落ち着けてくれたと思います。
本番前になるとやはり周りの受験者を気にしないわけにはいきません。
どうしても聞こえてくる声や音楽・・・・
他者は自分よりも上手く聞こえるものです。
コンクールの意義を忘れないように・・・と感謝の気持ちを込めて
競い合う・勝つための演奏はしないようにと最後のお言葉をかけました。
表現は自由でなければならないですし相手の演奏に良し悪しはありません。
他者を尊重し謙虚な気持ちでステージに上がる所作は常に大人が持ち続けそれを後世に伝えていかなければならないと感じています。
本番前、先生・・・高音域がでるか不安です。と一言
今、かけるべき言葉は何かと熟考し【大丈夫(^^♪・できる】とお声がけし手を握りしめました。気持ち新たにステージへ歩いていきました。見事に歌い切り、1番最高の演奏をして下さいました。終了後、今までの取り組みや本番前の揺らぎのことを思い返し、涙が出ました。小さな体でこんな大きな緊張感と向き合っているのだなと・・・お姿に心が熱くなる瞬間でした。 ②へ続く・・・