2015.10.16
今日は私がピアノを教えはじめた頃からの生徒さんが音楽教室を卒業する日でした。
彼女と初めて会ったのは、彼女が小学校1年生の秋。
あれから何年もの月日が経ちました。
きっかけは前の先生の体調不良による先生交代。
急な事でどんな先生に変わるのか不安で緊張していた顔が、一緒に歌って踊ってピアノを弾いて…お互いほっとして沢山笑ったのが昨日の事のようです。
少し不器用だけれど、素直で頑張りやな彼女が目をキラキラさせて歌う姿や、上手に弾けた時の達成感に満ちた嬉しそうな顔は、ピアノを教えはじめたばかりの私には眩しくて、こんなに純粋に音楽を楽しんでいるこの子を、音楽が好きなままで、もっともっと上手にしてあげたい!と強く思いました。
しかし同時に、そうは言っても私もまだまだ何も知らない…と思ったら、教えるというのも気が引けて、思わず一緒に勉強させて下さい!とお母様に言っていました。
コンクール参加、歌や生徒同士の連弾指導も彼女が初めてでした。
今振り返ると未熟だった部分も多く申し訳ないくらいですが、彼女のおかげで沢山勉強させてもらい、数えきれないくらい指導者としての喜びを教えてもらいました。
私が会社都合で教室を離れる事になっても遠く離れた教室まで私を追いかけて通い続けてきてくれた彼女には、ほんとに感謝でいっぱいです。
9月にあった最後の発表会。
「彼女が弾いたキラキラ星変奏曲の音色が素敵で、『私もあんな音が出したい!』と思って頑張れました」という生徒さんの話を聞いたので、これだけは最後に伝えなくては!とお母様にお話ししたところ、『うちの子は先生が大好きで仕方ないんです。学校が忙しかったり受験で精神的にしんどかったりしていても、ピアノのレッスンに来ると癒されていたんです。』というお言葉を頂きました。
そういわれると恥ずかしいくらいでしたが、とても嬉しかったです。
きっとこれからも彼女にとって音楽は心の支えとなってくれるはずです。
陰ながら彼女の成功を応援したいと思います。