2021.03.21
生徒の皆様は既にご存知ですが、先月末、教室の猫達が亡くなりました。
嘘のような本当の話で、同じ日に2匹一緒に虹の橋を渡りました🌈
19歳8ヶ月と17歳2ヶ月でした。
病院の先生も葬儀屋さんも初めての事だそうで、お世話になった先生からは、しばらく病院で語り継がれると言って頂きました。
いつかはこんな日が来るとは思っていたけれど、まさか同じ日に2匹一緒に亡くなってしまうなど予想もしておらず、悲しみに明け暮れましたが、奇跡的な亡くなり方は更なる奇跡を呼びました…
まず、2匹一緒の日に火葬となった為、葬儀屋さんとの日程調整が必要となり、予定よりもお別れまでの時間ができました。
そして、人間同様にお通夜を過ごすことができました。
さらに、お葬式の代わりのような、生徒さん達とのお別れの日も設けることが出来ました。
お別れの日には、ご都合があった生徒さん達が沢山かけつけて下さり、別室に安置していた猫達の周りはお花とご飯とお手紙でいっぱいになりました。
生徒さん保護者の方々からの、連絡を受けて涙が止まらなかったというお話。
お別れの日にまた泣いて下さった方々。
2匹への想いのこもった生徒達の手紙は、私がもらい泣きしました。
沢山のお花にご飯におもちゃに…
私へのお気遣いも頂きました。
初めて生き物の死を体験する子もいて、亡くなった2匹へ温かい言葉を沢山かけてくれました。
生前の猫達の写真も皆さん持って帰られました。
亡くなってもなお、2匹一緒に寝ている姿は愛おしくも不思議な光景で、今にも起きてきそうだね…と、レッスン中の思い出話に花が咲きました。
いつも一緒の2匹は、ピアノに合わせて歌ったり、ピアノの見える場所に来てお昼寝したり…
待っている保護者の方達にも可愛がって頂き、
生徒さん達を見守ってくれていました。
生徒さんにとっては、猫達を通して命の勉強をした時間でもあったのかな。
悲しみの涙を流していたはずが、いつのまにか温かい気持ちで包まれました。
こんなに沢山の人に見送られる猫達もいないのではないか…と、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
まだ夜も寒い2月下旬、コロナ禍ともあって窓も開けっ放しの室内にも関わらず、途切れることなく生徒さんがお別れに来て下さり、本当に幸せでした。
教室を開く時は、猫達の生活スペースと教室が切り離せない為、レッスン室に猫がいるなんて非常識かな…と随分悩んでいたのを思い出しましたが、猫達のおかげでこんなにも温かい教室に育ったのだと改めて感じました。
2匹一緒に亡くなった奇跡が、たくさんの愛を運んできました。
火葬の日、2匹は一緒の棺に入れて略式葬儀をして頂きました。
2人向かい合って、最後の最後まで一緒でした。
生徒さん達が持ち帰った写真は、額縁と共に送って下さった方がいたので、待合室に飾っています。
49日までは教室内に遺骨を置いているので、体験レッスンに来られる方はビックリされるかもしれませんが、どうぞご理解頂けたらと思います。
そして、レッスンに来る度に手を合わせて下さる生徒さん達、ありがとうございます。
看板猫はいなくなりましたが、教室はこれからも変わらず、生徒さん達の個性を大切に、音楽を生涯の友としていけるよう成長を見守る教室として運営してまいります。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。