2016.09.16
9月15日、カワイ音楽教室で「2016 カワイ音楽教育研究会 9月例会」大瀧郁彦 公開講座が開催されました。
ピアノの教材、ソナチネアルバムのなかから、クーラウとクレメンティの作品を取り上げ、それぞれの生涯を比較し、特徴など演奏を交えながら解説してくださいました。
クーラウとクレメンティは同じ時代に活躍した作曲家です。しかし、クーラウはドイツ生まれ、クレメンティはイタリア生まれの作曲家です。二人の生まれた環境も歴史も違います。音楽の好みも違います。クーラウはロマンティックな作品が多く、長いフレーズが特徴で、クレメンティは、明るく軽快な作品で、スタッカートが多いのが特徴だそうです。
そのほか、バッハ、ハイドン、モーツアルト、ベートーベン、リストなどの作品についても触れ、二人の作品を理解する上で、時代背景を知る大切さを学びました。
普段のレッスンで、高学年の生徒さんにソナタ形式を勉強していただく為に、ソナチネアルバムを使用することがあります。今回の研修会は、改めてソナチネ作品を再確認するよい機会になりました。