2014.02.01
DIAPASONのグランドピアノは学生時代に指導に就いてくださった大学の非常勤の先生から勧められたものだった。結婚した年に購入。購入前に和白の工場まで検品に行って選んだ1台だった。同行してくれた友人は私の選んだピアノとは違うピアノを選んだ。私は弾いていて音がマイルドで、練習が苦にならないのでは...?と思えた1台を結局選んだ。
それから30年、リサイタルやコンチェルトのたびに良く練習に付き合ってくれた。調律もコンサート専門の技術者にスタインウェイのアクションに近いものにしてもらい、ほぼ1日を調整にかけてくださった。調律と調整は毎年、明けて松がとれるかどうかという頃の年中行事となっていた。
そのピアノもハンマーの先端が摩耗して、削っても尖って痩せた形にしか整形できないと知り、ゆくゆくは買い替えしなければ...とここ2年ほど思っていた。
2年ほど前にカワイ長崎ショップの試弾会で以前のSK(Sigeru Kawai)と新しいSKの弾き比べがあり、当時中学2年生だった生徒がブラームスの大曲を試弾した。その演奏は普段のレッスンとはまるで違い、SKで大化けしたのを目の当たりにすることとなった。
それ以来、私は生涯の最後に持つのはSKにしたい...と思うようになった。
そして昨年4月ごろ、年明け前後には買い替えようか...と漠然としたスケジュールが思い浮かんだ。
10月ごろだったか私が購入を検討していた器種が15台限定で象牙鍵盤で製造されることを知り、思わずフライングゲット(笑)。そのピアノはH25年12月20日に我が家にやって来た。
よく同僚が「SKで弾いていると巧くなったような気がするので、練習には向かないのでは...」と言っていたが、弾いているとだんだん指に来る、腕に来る...予想とは違って、弾きながらとてもいい気分にはなれない、これまでのアクションとは違いアフタータッチの抵抗が弱いので、指のコントロールが大変重要になってくる。練習にも気を緩めることなく向かえそうで、怠惰な性格の私にとっては結果として有益なのだろう...と思っている(その2に続く)。