私のピアノ奏者としてのお仕事 2026年8月17日㈪
2026.08.20
今週8月17日㈪はお盆のお休みの間にふと浮かんだブラームスの作品で数曲用意した。
睡眠が浅く眠れない時間を音楽とともに過ごそうとNHK総合のトラムが延々とヨーロッパ各都市を走る放送を見ていた中で、バイオリンがピアノ伴奏で奏でるブラームスのインテルメッツォが印象的で、久々にブラームス曲集の楽譜を開いた。高校2年の時に演奏した2つのラプソディOp.79の2、またステージに正式に乗せた同じくOp.79の1と2、最後のページには20年ほど前に指導していた中学生が若い芽のオーディションとコンサートで演奏したラプソディーOp.119の4と懐かしくめくってみた。
高校2年で初めて取り組んだラプソディーは当時私の理解力が及ばず、あまり好きになれなかった作品だった。音型がそれまでに弾いたことのない連続の多い右手に苦戦したことをはっきり覚えている。それで「ブラームスは苦手」という気持ちが芽生えたのを覚えている。それから30年ほど経つとブラームスのピアノ協奏曲第2番を全楽章通してオーケストラと共演することになろうとは...。
フランソワーズ・サガンの小節「ブラームスはお好き?」というタイトルだけは知っていた私は、かつて「ブラームスはきらい...」と思っていたのだが、様々なオーケストラの作品を聴いているうちにその深みや重厚さに魅かれていった。そして楽器店の楽譜棚を覗いていると、ブラームスのピアノ協奏曲のスコア譜(B5版の書籍)があったので衝動買いしたのだった。ページをめくると最下段に細かい3センチ程度の帯にピアノパートの大譜表があってポツリポツリと触っていた。その後、ピアノ連弾譜でソロパートをさらって7年間かけてステージに...指揮者に渡英時お世話になったトーマス・マッキントシュを迎え、長崎室内楽協会定期演奏会でステージに立った。
話を戻して、今週月曜日に演奏したのはインテルメッツォOp.117-1、及びOp.118-1、2の計3曲で終えた。ブラームスの作品は大変音域が広く、Op.118-1ではピアノの最低音のAも出てくる。一説には当時ブラームスが演奏している音が屋外に聞えてくると、「まるで2人が連弾をしているかのようだった」...とのことだ。確かにその作品を弾いていると体幹が鍛えられる気がする(笑)
注:インテルメッツォ
日本語では間奏曲とも呼ばれ、ロマン派の性格的小品のひとつ。シューマン、ブラームスらが、いくつかのピアノ作品にインテルメッツォの名を与えている →Wikipedia より引用