川﨑あかりさんが7月20日開催の カワイ音楽発表会に出演しました
2025.08.13
No,19 川﨑あかりさん (中1)
演奏曲目: THE SONG OF LIFE 鳥山雄司作曲
THE SONG OF LIFE は世界遺産の初代番組の冒頭で流れてました。その時はオーケストレーションでしたが、ピアノのソロバージョンもあって、それはピアノという楽器の特性にとてもマッチしていると以前から思っていました。あかりさんがこの曲を選んでくれたことは私にとってもとても嬉しい選択でした。
時代性というものがそれぞれの時代の音楽にあり、中世の音楽は聖堂に響き渡る男性のアカペラが、古典派はソナタ形式の弦楽合奏による宮廷音楽が、またロマン派は貴族社会のサロンに響き渡るピアノの音が、印象派は精神性よりも自然をありのままに描写するピアノの響きが、近現代はオーケストラによる規模の大きな曲となり、そこにはチャイコフスキーのように大砲の音を効果音として入れたり、マーラーの交響曲の最後のように教会の鐘の音を鳴らしたり...といろいろありました。ここで忘れてならないのがJAZZです。現れる和声をピアノの音で表現すること、これは現代の精神にマッチしています。
あかりさんのコメントはとてもシンプルです。
「先生の好きな曲の一つで弾いてもらった時に気に入り選びました。曲調が変わる部分が特に好きです。」
これから秋に向かって、印象派ラベルのピアノのための連弾曲、そしてプロコフィエフの大きな規模のオーケストレーションをピアノ連弾にアレンジした作品に一緒に取り組みますが、課題はもともとオーケストラのための作品をピアノにアレンジした作品をどのようにコンパクトでしかも印象的に表現するか...が取り組むべき課題ですね。一緒に考えましょう!