2022.05.13
神崎心花さんはカワイ音楽コンクール九州本選会 Aコースソロ部門にエントリーしました。心花さんも九州本選会では常連です。
演奏曲目:
シンフォニア第11番BWV797(バッハ作曲)
愛の夢第3番(リスト作曲)
音楽性豊かで、本人の表現の邪魔をしないように普段のレッスンでは心掛けています。むしろ真似たいと思わせるほどセンスの良さが光っています。今回選曲した「愛の夢」は、学校のクラスメイト
の要望によるものだそうです。
審査の先生方の講評が寄せられていますので、
ご参考までに。
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バッハ:
フレーズを大きく取り、音楽的にまとまっている。ペダルに気を付ける。時々濁りがあるのが残念。スラーの切れているところでの音の切り方が鋭くならないように。
立体感のあるポリフォニーの表現になっている。先の見通しをたててフレーズを感じることが出来ればもっとまとまりが出来る。
丁寧に演奏している。もう少し広がりがあると良い。余韻(最後の終止音)を感じるように。
持っているタッチによって奏でられる音がとても魅力的。ペダルは必要以上に踏まないように。どうしてもつながらないところ、響きを足したいところに限定して使用を。附点四分音符のリズムのタッチを出来るだけ柔らかく響きのあるタッチに。
リスト:
美しく歌えていた。内声が少々ごつかったかもしれない。バスの流れにも耳を傾けて。細かく書かれている音符はもっと軽く指先で弾くつもりで。
A-Durになればもっと明るさが欲しい。
旋律の歌い方にセンスの良さを感じる。ダイナミックレンジの強さの方がもっと欲しい。重心を低く取りましょう
綺麗に歌っているが、少し音が固く聞こえる。音に艶っぽさを含んでいけるように。音の伸びと響きを意識して学んで。
リストのアルペジョはそこに歌を感じてほしいという印なので、時間も少し欠けながら弾くとより美しくなります。メロディー、ハーモニー、バスの3つの役割が弾き分けられると良いかな。曲のクライマックスまで、そこで使う音量や音色を取っておいて。