2022.05.13
松林阿子さんは昨年に続いて音楽コンクールCコースソロ部門で九州本選会にエントリーしました。
演奏曲目は小前奏曲第3番BWV935(バッハ作曲)、ソステヌート、セーケイ人たちとの夕べ(バルトーク作曲)を演奏しました。
日々の練習をとても頑張って、表情を細やかに表現していたと思います。
審査の基準としてあげられていたのは
主体的な演奏表現、楽曲の理解と構築力、美しい響きへのこだわり、拍子感、リズム感、和声感、伴奏とメロティまたは多声部間の音量バランス、歌わせ方/ペダリング/タッチ、音楽様式/曲種/作曲家の特徴などへの理解
などでした。これからのレッスン指導においても、これらを念頭に進めてゆきたいと思いを新たにしました。
審査の先生方の講評も一部参考のために以下紹介します。
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バッハに関して:
8分音符のタッチをそろえる、弱拍の音も丁寧に。左手は大事なモチーフ以外の時も音を良く響かせて、片手ずつでリズミカルに弾けるよう練習を。
右の動きに左を合わせるのではなく、左手で拍子感やフレーズ感を作り、そのうえで右手を表現する。
音にはメロディー、対旋律、バス、ハーモニーなどいろいろな役割があり、それをどう組み合わせ、どうまとめるかで表現するか考える。
始まりは呼吸を感じて始まるように。終止形でぷつっと終わらず、2曲目に入るときも慌てないで。
良く弾きこんでいたけれども、ほんの少しテンポの揺れが気になった。拍子感を大切に。
パルトーク:
ゆったりしたテンポの中での音の響き、またメロディーが停滞する様子は音になっている時だけではなく、残響もメロディーの一部に!
弱音が美しい。右手は今のように比較的自由でいいが、左手でその自由さをコントロールするとフレーズのまとまりが出てくる
音の組み合わせを楽しんで。
メロディーも拍子感を感じながら、遊び心を!
曲想を良くつかんで表現へとつなげていました