2021.02.07
神崎心花さん 純心中学校3年
エントリー部門 音楽コンクールAコースソロ
演奏曲目 ソナタ ハ短調 Op.13 第1楽章
(L.v.ベートーヴェン作曲)
心花さんは悲愴ソナタをこれまでもご家庭でよく聴いていたようで、選曲の折にも迷わずに選びました。
曲想など最近は教えることは少なくなり、レッスンのほとんどは読譜の過ちの訂正や全体のまとまりを考えた速度などがポイントとなっています。
2年続けての入賞、おめでとうございます。昨年はコロナ禍のため準備していた福岡大会も中止となりました。さぞかしショックだったことでしょう...
さて今年はどうでしょう
審査員の先生方のコメントがありましたので以下紹介します。
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冒頭Grave、和音の重圧感がとても印象的です。
1小節目3拍目左手のFis、三全音の跳躍に注目される個所ですが、右手とのハーモニーもよく緊張感を誘い、更に陰鬱な悲壮感に満ちた雰囲気を醸し出していました.
Allegretto molto e com brio バスの4つの上向音に続きソプラノ声部が更に緊張感を高め、そのオスティナートがしっかりうたわれていました。
全体的に左手の支えが安定感に結びついていました。
非常によく弾かれています。
細かい音まで繊細に練習されていますが、少しベートーヴェンの音の厚み、重厚感が足りないように感じます。
呼吸と身体、腕の使い方を研究し、これからより深い音を奏でられるように頑張ってください。また来年、演奏を聴けること楽しみにしています。
Allegroのところも激しさ、力強さをもう少し表現しても良いかもしれません。しっかり浮かないように。そうすると第2主題との対比がつけられると思います。でも丁寧によくまとまっていました。