2013.09.30
土曜日の午後は、昨年まで同じ職場にいた村上夢子さんのピアノリサイタルへ行ってきました。
彼女は年に一度リサイタルを行っていて、毎年テーマがあり、今年は『ピアノの可能性』とのこと。
曲目は
モーツァルトの幻想曲から始まり
ベートーヴェンのピアノソナタ(月光)
ショパンのノクターンとバラードで前半終了
後半は、ラヴェルの連弾と、ドビュッシーのピアノのために
アンコールにブラームスの連弾
と、ピアノをあらゆる角度から楽しめるプログラムでした。
個人的には、ベートーヴェンのピアノソナタが印象的でした。
クラシックはアイドルや最近のミュージシャンのように、メディアで取り上げにくいジャンルです。
難しい、とか、固い、とも言われます。
実際、その通りだと思います。
それでも、『流行らず廃らず』のポジションでいられるのは、様々な解釈ができるから。
ベートーヴェンの月光ソナタとは
と言われてイメージする演奏があります。
村上さんの演奏は、少し違っていました。
フレーズの頂点よりも、過程を大切にした演奏で、聴いていて心地よかったです。
音楽教室に通う生徒さんは、基本的に『クラシック』を習います。
特に、カワイやヤマハなど、会社の経営する音楽教室では教材が同じなので、私も同じ曲を何十人と教えてきました。
「それってどうなの?」
「今の時代、生徒さんに合わせた教材を提供すべきなのでは?」
と思ったりもしましたが、夢子さんの演奏を聴いて、気持ちが変わりました。
『この子なら、どんな演奏をするのかな』
同じ楽譜、同じ曲、同じ先生でも、演奏者が変われば、演奏も解釈も変わるはず。
今日はカワイの生徒さんを教えに行きます。
指導歴11年目にして、初心を振り返るきっかけをくれた村上さん、ありがとう!!
それでは今日も良い一日を~