2012.02.22
「練習しない」
と嘆く親御さん、多いですよね。
講師である私も練習してほしいなぁ、と思いますが、今日教えた6年生のA子ちゃんはちょっと勝手が違います。
A子ちゃんは1年生の時に入学して、大人しいけれど芯のしっかりした女の子。
今、モーツァルトの『トルコ行進曲』の右手の譜読みをしているのですが、先週からcis‐moll(嬰ハ短調)の部分に苦戦。
(注)ここから先はトルコ行進曲や楽典に興味がある方のみ読まれた方が、気持ちが楽です。音読したら、隣にいた父が眠ってしまったので(笑)
coda(コーダ)に飛んでくださいね☆
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楽譜を読まない方に説明すると
cis‐mollとは、短調なので、暗い響きで、シャープが4つ、ファ・ド・ソ・レにつきます。
ただし、この曲は基本的にはA‐Dur(イ長調)なので、楽譜に付いてるシャープは3つ、ファ・ド・ソなのです。(これを調号といいます)
レのシャープは音符に臨時記号としてつきます。
つまり、この音階は、白い鍵盤3つに黒鍵盤4つの音階です。
ただ、短調の音階というのは、厄介で、きれいな音階に聞かせるために、根音(この場合cis=ドのシャープ)の前の音が半音になるのです。
つまり、この曲の場合、シにシャープがつくのですが、シのシャープというのは、ドと同じ場所なのです。
またcis-mollとはいえ、fis‐mollの響きのあるところがあり、そこは上記と同じ理由で、ミがシャープになり、場所でいうとファの場所で弾くことになります。
つまり
ドは黒い場所で
レは黒い場所
ミはファになって
でも後半はふつうのミで
ファは黒
ソも黒
ラは白
シは白い時とドの場所で弾くことがある
ということです。
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coda
読んでくださった方も
???
!?!?!?
という感想だと思いますが、一番感じているのはA子ちゃんです。
30分のレッスン(実際はもう1曲あるので20分くらい)と一週間の練習期間でスラスラ弾ける子もいますが、A子ちゃんは、楽譜を一音ずつていねいにチェックする子なので、ちょっと難しかったと思います。
これは「練習していない」というのとは少し違います。
楽譜に対するていねいさがA子ちゃんのいいところの一つなので、こちらもゆっくりていねいに教えていきたいです。
A子ちゃん、大変だと思うけど一緒に学んでいこうね!!
また来週を楽しみにしているよ!!