2014.03.22
Tちゃん本人は、全く記憶がないそうですが、
Tちゃん三歳のお誕生日の日に、ピアノをその頃習いに来てくれていた音楽好きのおばぁちゃんに連れられて来たことを、私はしっかり覚えています。
その彼女の父親の転勤で大阪に行くことになったと、伝えられたのは2月のこと。
「それならば、あと1か月で何を弾きたい?」と聞くと、
「エリーゼのために・・・を弾きたい」
「じゃあ、本をプレゼントするので、頑張ってみよう!」
まさしく、エリーゼのためには、Tちゃんに今年の発表会で弾いてもらおうと思っていた曲です。
しかし、1か月はあっという間。
その日を今日迎えることになってしまいました。
ところが、大阪は社宅なので、ピアノを持って行くことが出来ません。
ピアノのレッスンも受けることが出来ません。
そんな現実を突き付けられた彼女は、全くやる気が無くなってしまい、
あんなに頑張っていた(コンクールに毎年参加するほど、頑張っていました)Tちゃんらしくなくなってしまいました。
エリーゼは、仕上げることが出来ませんでしたが、メインメロディーは大阪のお友達の前で弾いてくださいね!と約束しました。
本来ならば、高校3年生まで続けて、その時の発表会で修了証書を渡せる人だったと思いますが、それが叶わない今、
特別、「がんばったで賞」の賞状を作り、渡しました。
「8年間、高い目標を持って、よく頑張ってきましたね。その努力をここに賞します。
これからも、音楽が好きな素敵な女性になってください。」
最後に、その賞状とプレゼントと、本当はこうなるはずだった「エリーゼのために」を弾いてあげて、お別れしました。
また甲府に戻って来たら、ピアノ習いに来てね!と約束しました。
涙・涙