2025.10.17
途中で間違えると、必ず曲の頭に戻って弾き直す子がいました。どうしても無視して先に進めないようです。何度も弾き直すので、なかなか先に進めません。当然、進みも遅くなります。
お母さんと話して、本人が楽しくやれればいいということでしたので、これに関しては特に叱らずそのままレッスンしました。
以前にも書きましたが、この子も5年生になる頃に落ち着きました。
いろいろな考え方はあると思いますが、レッスン中の不規則行動に関して、私はあまり注意しません。この子が典型例ですが、ある程度大きくなると何も言わなくても自然に直る子が多いからです。その頃には、昔のおかしな行動のことはすっかり忘れています。
注意するのは簡単です。「それじゃ誰とも合奏できないよ」とかね。
でも、だいたい何を言っても大きくなるまでは変わらないので、それまで毎回同じ小言を言い続けることになります。そうすると、毎週のレッスンが自分が駄目な子であることを確認する場になってしまうんですね。
変な劣等感を植え付けて、何がしたいのかという話になります。
それに、もし専門家の支援が必要なお子さんなら、親御さんから事前に説明があるはずなので。それがないということは、その子はただ小さいことが問題なだけなんですね。
ですから、その場ですぐに変えられない事は、ピアノ講師としては気にしないことにしています。
教室では、楽器を弾く楽しさや注意深く音を聴くことを教えたいと思っています。