2025.10.08
うちの教室では割と早い段階から移調の練習に入ります。
バスティンの幼児用教材などでドからソまでの音階とⅠ-Ⅴ7ーⅠのカデンツを12の調で弾き、短いメロディーを移調するところまでが全員必須。この練習が好きな子は、続いて8音のスケールとⅠ-Ⅳ-Ⅴ7ーⅠに進む感じですね。
目的としては、
・将来ポップスなどを楽しむ時にコードが読める下地を作る
・読譜が楽になる
・中学校で吹奏楽部に入る子は、移調ができると楽なので慣れておく
などがあります。
始めた頃は「子どもには退屈かな?」と思ったのですが、意外に楽しいようで、みんな、この練習が好きですね。バスティンの教材が秀逸なようで、簡単なメロディーとはいえ両手でスラスラと移調するので驚きます。
ピアノ教室は中学入学とともに辞めてしまう子が多いのですが、大人になっても長く音楽が楽しめるようなお土産を何か一つ渡すことを目標にしています。
おんぷが読めるだけでなく、
・フレーズや強弱を自分で考えてつけられる
・練習方法を幾つか知っている
・メロディーに簡単な伴奏が付けられる
など、レッスンに来なくなっても音楽が楽しめるような知識を身につけることが、教室のゴールです。退会後もご連絡いただければ何でも質問に答えています。
大人になっても音楽を楽しめるように、いろいろと試行錯誤しています。