2016.12.03
たとえば、昔々、あるところに一人の男がいたとして、目の前に1本の糸があった、
としよう。その男が、糸を1:2かなにかの割合で区切り、他にすることも無いので爪弾いてみると、なんとなく心地よい音がした。
調子に乗った男が、今度は2:3、3:4と糸の区切りの割合を変えていくうちに、オンカイらしきものとなった。
-『哲学音楽論』(今田匡彦/恒星社厚生閣)
ドレミの音階を発見したのは、数学者のピタゴラスだったと言われています。
美しく響く音の並び方を計算で割り出し、糸を弾いて確かめたとのこと。(注:同著の続きには、音を出したかどうかは諸説あるとあります)クラシック音楽の始まりは、一本の糸でした。
ストリングラフィは、糸電話の要領で紙コップと糸を繋げて音を鳴らす楽器です。
音楽の原点ともいえる、糸と手の指だけで演奏します。
簡単な工作で子どもにも作れるので、夏休みの自由研究に良いかも知れませんね。
コンサートに行きましたが、部屋中に張り巡らされた糸が圧巻でした。
まるでオーケストラのような、大きな音が鳴ります。
教室にありますので、興味のある方は鳴らしてみてください。
面白いですよ。
教室ブログより転載