2025.03.21
ご訪問ありがとうございます。
とある生徒さんのレッスン。お母様がピアノ経験者でしたので、親子連弾の提案をしてみましたところ、快諾していただけました。選んだ曲は『ようかいたちのぶとうかい』(カワイ出版)です。
説明に
昼間 一人でこの曲をひくときは
とても明るい曲なのに
夜 誰かと一緒にひくと
とてもこわい曲にへんしんします
と、あります。
お二人とも「どういうこと?」と興味津々。
この曲、低音側のセコンドパートが妖怪の世界を表すため、臨時記号多めで少し大変なのですが、お母様が練習をよく頑張ってきてくださったおかげで、とてもこわい(?)妖怪の世界が出現しました。弾き終わってこういうことかとわかって、みんなで大笑い。いろいろな妖怪が現れて楽しかったですね。お母様、ご協力どうもありがとうございました。
作曲された先生には大学卒業後、和声や対位法などの音楽書法を教えていただいていました。今は亡き先生、お仕事から帰られて、お嬢様とこの曲を連弾されたのかしらと考えて少ししんみりしてしまいました。
和声と聞くと、難しいお勉強と思われる方も多いかもしれません。確かに決して楽に習得できるものではないと思います。でも厳しい条件の中で、いかに美しく音を響かせ、一つの音楽作品として仕上げていくかという境地までいくと、作曲した人の目線で曲を眺め、曲の内側から理解して愛情をこめて演奏ができるようになると思います。