2025.03.02
梅の美しさが目を引く季節となりました。
初めてのトピックになります。ご訪問くださいましてどうもありがとうございます。
先月、箏(こと)についての講座を母校にて受講してまいりました。西洋音楽を専門とする人に向け、邦楽ならではの秘密の一端を解き明かすことを目的とした講座です。
スライドをたくさん使用しての箏の歴史、楽器の種類、伝統的な楽譜(縦譜というのだそうです)の見方についての説明、さらには若手演奏家の方々による実演まであり、大変充実した中身の濃い講座でした。
受講者は十数人と人数は少なかったのですが、日本を代表する演奏家であり教育者でありという先生方が多数出席されていて、学生時代私がお世話になった先生もいらっしゃいました。
一緒に受講されていた先生方の探求心の強さ、物事に真摯に向き合う姿勢からは大いに学ばせていただきました。ぴりりと引き締まった中にも温かな雰囲気があり、貴重な時間を共に過ごさせていただいたことに感謝いたします。
私自身は学生時代、雅楽の篳篥(ひちりき)や観世流謡曲、江戸の祭囃子などの邦楽の実技に少しだけ触れさせていただきました。しかし少しかじったくらいでわかるようなものではない奥深さを今回も感じ、改めて邦楽の世界に敬意を払わずにいられませんでした。
箏の人口は減っていて、箏関連の会社も潰れる所が出てきているそうです。久しぶりに聴いた箏の生演奏、本当に素敵でした。日本が誇るこの伝統が若い世代に安定して受け継がれていきますように。