2026.03.06
ピアノは独奏が主体の楽器であるからこそ、意識的に「アンサンブル感覚」を養うことが不可欠です。
この感覚が不足していると、演奏がどうしても「自分本位」になりがちです。例えば、ミスをした際にその場で弾き直してしまったり、無意識のうちにテンポが変動してしまったりといった現象が見受けられます。
当教室では、その導入として「バスティン」シリーズの伴奏音源を積極的に活用しています。
伴奏に合わせて演奏しようとして上手くいかない瞬間、子どもたちは自分が「自分の都合」だけで弾いていた事実に初めて直面します。その際に見せる「ハッとした表情」こそが、学びの原点です。
この「自ら課題に気づくプロセス」を経て初めて、指導者の言葉が子どもの心に深く届くようになります。
バスティンの伴奏音源は、他者の音を聴く力を養うだけでなく、ピアノ以外の多彩な音色に触れ、そこに自分の音を調和させる感覚を身につけるうえで非常に有効です。
もちろん、教師との連弾も素晴らしい経験になりますが、オーケストラのような多様な楽器とアンサンブルすることは、子どもたちにとって新鮮で、音楽の広がりを感じる貴重な機会となっているようです。