2025.08.31
日々、生徒さんにはより良いものを与えてあげたい、と思う一心でレッスンをしていますが押しつけではうまくいきません。
きれいな音と悪い音も必ず両方聴かせます。「どちらが好き?」と聞くと9割の子はきれいな方を選びます。「じゃあきれいな音が出たときはどんな弾き方をしてたかな?」など質問を深めていきます。(選ばなかった1割の子もちがうアプローチで気づきを与えていきます)
また、ときにはレッスンの日までに練習が少なくて思うように力を発揮できない時があります。そこでもまず「どうして思うように弾けないのかな?」と理由を尋ねます。すぐに答えが返ってこない生徒さんもいらっしゃいますが、たいていはその1週間の出来事とあわせてピアノに向かえなかった理由をお話してくれます。その後いっしょにどうしたらその問題を克服できるのか話し合うと「練習する時間をきめる」とか「テストが終わったら毎日弾く」や「ピアノを弾くときは家族にテレビを消してもらう」など具体的な対策を自分で語り始めます。
その後どれだけ約束が守れたか?をしつこく調べたことはありませんが、その後の顔つきや成長を見ていると、家族など相手がいる場合はむずかしいとしても、自分で決めたこと、自分で選んだことは実行できていると思います。
「自分で選んで自分ががんばれた!」はお子さんの自信にもつながります。
とかく教える、ということは与えるもの、となりがちですが、できるだけ生徒さんが「自分で考え、自分で選んだ」と思えるレッスンを目指しています。