2023.11.06
先週の日曜日に「黄金の秋に贈る〜ピアノと室内楽の午後のひと時〜」ピアノライブコンサートへ行って来ました。
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ、2台のピアノ、ピアノソロ、ピアノと木管五重奏のための六重奏曲とバラエティに富んだプログラムでした。
1番印象に残った演奏は、ピアノソロのストラヴィンスキーのペトルーシュカからの3つの楽章です。ストラビンスキーが作曲したバレエ音楽「ペトルーシュカ」をもとに、自身がピアノ独奏用に編曲した作品です。ピアニスト、アウトゥール·ルービンシュタインの依頼により作られ、「過去のどの曲よりも難しくしてくれ!」と言うルービンシュタインの要求通り、強靭な体力と高度な技術がなければ、演奏不可能な作品だそうです。原曲がオーケストラなので、多くの楽器の音を10本の指で弾かないといけないので、かなりの技巧を要する難曲とされています。
調べたところ、世界的ピアニストでさえ完璧に弾き切る事が困難とされる難曲ランキングで第4位にランクインされていました。
ピアノを打楽器のように扱い、とにかく最初から最後までエネルギッシュに満ち溢れた演奏には圧巻でした。
プーランクのピアノと木管五重奏のための六重奏曲も、木管の優しい音色に包まれた素敵な曲でした。20世紀フランスでは、木管アンサンブルにピアノを加えて、より華やかな響きと幅広い表現力を持たせた作品が次々と生まれ、この六重奏曲は名曲として人気が高かったそうです。各楽器が自己紹介するかのように、ソリスティックに活躍するところが、お洒落だと思いました。
同じピアノのコンサートでも、今回のようにさまざまなスタイルでの演奏会は、普段聴く事が出来ないので、私にとっては貴重な演奏会でした。
本当に最初から最後までエネルギッシュな演奏が多かったので、アンコールでのプーランクのアンサンブル、ノヴェレッテは、よりしっとりとした旋律の美しさを聴かせていたように思います。
芸術の秋🍂です。皆さんもエネルギーを貰いに、コンサートへ行ってみませんか?