2024.07.25
長男は、部活でバスケットボールをやっています。
先日、県大会出場をかけた試合に出ました。
冬の新人戦に続き、夏の大会も県大会に出場しようと頑張っていました。
長男の学校では、夏の大会で県大会まで行ったことはなく、初出場をかけてチーム一丸となって試合を勝ち進めてきました。
準々決勝では、今までも一度も勝ったことがない学校と当たり、その前の試合もなかなかスイッチが入らなかったため、見ているこちらも勝てる気はしませんでした。
しかし、彼らのやる気スイッチが突如として入り、前半まで良い点差で試合をリードしていました。今まで見たことのないくらいの集中力とシュート確率が上がり、相手チームもいつもと違う様子に焦っているように見えました。
応援している側も熱くなり、このままいけば県大会も夢じゃない!と思っていましたが、やはり相手は上手でした。
こちら側の一瞬の隙をつき、みるみると点差を縮めていきました。何度も巻き返せる、大丈夫と心の中で唱えていても、一度相手にペースを奪われてから、あっという間に逆転されました。
結果は、3点差でまけてしまい、県大会には届きませんでした。
コートから観客席の方に戻ってくるときは、みんな大泣きでした。私も初めて長男が声を上げて泣く姿を見ました。
これほどまでに、熱く何かに集中する姿は、たとえ負けてしまっても、潔く、逞しいものがありました。
負けたことは悔しいです。
でも、いつもいつも勝ち続けることは難しいです。
勝ちを維持するのも難しいです。
そして、どこかで負けることを覚えなければ、悔しさという感情を知ることはできない。次に向かう術を知ることもできない。
仲間がいること、ともに戦うこと、心を分かち合うことも知ることはできないのです。
負けたものにしか見ることができない景色があるとするならば、彼らは今回の試合でとても大切なものを手にすることができたと思う。
これを糧にして、また前に向かって欲しい。
そして、また困難が訪れたとき、今回の事を思い出してほしい。
「自分は一人ではない。だから戦える」と。