2025.03.02
フェリックス・メンデルスゾーンは、1809年2月3日にドイツ🇩🇪のハンブルクで生まれました。
祖父は哲学者、父は銀行を経営するという、かなり裕福な家庭に生まれました。両親は子供の教育に熱心で、父からは数学やフランス語を習い、母からはドイツ語や美術、ピアノを習いました。10歳の頃からは一流の教師から作曲や美術、教養を学びました。彼は、バッハやモーツァルトの作品を熱心に学びました。12歳の時、偉大な作家ゲーテと出会いました。
国の政治も取り仕切っていたゲーテと何度か出会うほどにメンデルスゾーンの家は格式が高かったのです。
メンデルスゾーン家では定期的に音楽会や詩の朗読会、演劇などが開かれ、多くの学者や俳優などが出入りしていました。
ベルリン大学に進み多くの学問を学び、また絵画の分野でも才能を発揮しました。
20歳のころ、バッハの最高傑作、「マタイ受難曲」を指揮しました。バッハのオルガンやクラヴィーア(鍵盤楽器)の曲は演奏されていましたが、宗教曲が演奏されたのは、バッハの死後初めてのことでした。バッハの死から80年が経っていました。
メンデルスゾーンは、彼の家に出入りする人からこの曲の楽譜を受け取っていました。
彼はヨーロッパの各地を旅し、交響曲「スコットランド」や「イタリアを作曲しました。ヨーロッパの音楽界の中心的な存在でした。
名立たるオーケストラで指揮をしたり、シューマンのピアノ協奏曲の初演をしました。
音楽院の創設もしました。
30代後半から、神経症に悩まされました。
そして、1847年5月に姉が亡くなると、さらに症状は悪化し、半年後の11月に38歳の若さで亡くなりました。
「真夏の夜の夢」より「結婚行進曲」、ピアノ曲無言歌集より「春の歌」、歌曲「歌の翼に」、「ヴァイオリン協奏曲ホ短調」など、メンデルスゾーンの優雅で美しい曲を楽しみましょう。