2024.03.08
ヘンデルとバッハ、この2人の偉大な作曲家は、同じ年に同じ国に生まれました。
この同じ年に、もうひとり、偉大な作曲家、スカルラッティ(1685~1757)も生まれました。1685年という年は、バロック音楽にとってとても大切な年でした。
3人とも、今、生きていれば、339歳です!
ヘンデルは、1685年2月23日、今のドイツのハレという町に、バッハは、同じく、1685年3月21日アイゼナハという町に生まれました。
バッハの一族には多くの音楽家が生まれています。一方、ヘンデルの父は、外科医で、息子ヘンデルが音楽の道に進むことには大反対でした。ヘンデルは夜中、家族が寝静まったあとこつそりと屋根裏部屋でチェンバロ(ピアノよりずっと軽くて小さくて、可愛らしい音色の楽器)の練習をしました。
バッハも、夜中、月明かりの中で、こっそりとお兄さんの楽譜を書き写し、すべて頭の中に入れてしまったそうです!
バッハは、一生をドイツで過ごし、神のために、教会のために作曲しました。
ヘンデルは、イタリア、イギリスと活動の場を広げ、多くの人に聴いてもらい喜んでもらうために作曲しました。
今でこそバッハは、「音楽の父」と言われていますが、当時はヘンデルの方がずっと有名で、バッハの音楽は古くさくて難しすぎると言われていました。
2人は晩年、「白内障」という目の病におかされました。そして、その治療の後遺症で亡くなりました。なんと2人は同じ医師の手術を受けたそうです、、、
バッハは、亡くなってから80年くらいは、世間から忘れ去られていました。
そして、バッハの音楽を世に広めたのが、メンデルスゾーン(1809~1847,ドイツ)という作曲家です。メンデルスゾーン自身も、素晴らしいバイオリンコンチェルトや、たくさんのピアノ曲を作曲していますが、彼が偶然、バッハの楽譜を手に入れ、その素晴らしさに驚き、自ら指揮をして世の中に紹介したのです!
バッハにもヘンデルにも、本当に素晴らしい曲が、限りなくあります。
バッハの作品
G線上のアリア、主よ人の望みの喜びよ、小フーガト短調、マタイ受難曲などなど。
ヘンデルの作品
調子のよい鍛冶屋、水上の音楽、ハレルヤ、見よ勇者は帰る、オンブラマイフなどなど。
ぜひ聞いてみてください。
「この曲、知ってる!」という曲ばかりだと思います♪♪