2022.08.27
役者さんに『ハマり役』があるように、ピアニストにも得意な特定の作曲家がいます。基本プログラムは本人が好きな曲で構成すると思いますが、一流のコンサートピアニストの場合、この人は特にこれが良いとされる作曲家がいて、聴衆はそれを期待してコンサートに行くのです。
さて我がお教室に話を戻しまして、生徒さんもレッスンを重ねると曲の好みだけでなく、作曲家の得意不得意というものが出てきます。自然と上手に弾けたりする曲の傾向、みたいなものが聴いている私にはハッキリと伝わってきたりして、でも本人は意外と意識していなかったりします。弾いている『姿』も含めたその人と曲との『相性』なのでしょう。
Yちゃんは小6の受験生。ピアノを楽しんでくれていて、小さい時から練習もコンスタントにしっかりとする頑張り屋さん。そんなYちゃんのレッスン前に私のズキンズキン偏頭痛が始まりました。雨のせいかな、ああ、何で今なの。。。せっかく来てくれるのに具合悪い顔は見せたくありません。今日は曲の仕上げの日で、ビデオ撮りをする約束をしていました。曲目はジョプリンの『エンターティナー』。小学生の細い指で奏でるエンターティナーは聴き慣れたものより軽やかで優しい音がします。色々指示はしたけど、先入観なく弾いているYちゃんのエンターティナーはとても自然で素直です。相性バッチリってこの事です。耳に心地よく聴き入ってるうちに、、、あれっっ、頭痛が治ってる。。。🤭生徒さんの演奏を聴いているうちに頭痛が治るなんて。私は学生時代間違いなく相性の悪いピアノ科の教授の頭痛の種だったと思いますが、、、Yちゃん凄いねっ!そして大学時代のY先生(偶然のイニシャル一致)、今更ですがごめんなさい!!