2022.08.22
盲目のピアニスト辻井伸行さんは、赤ちゃんの頃からおもちゃのピアノを1人で弾いたそうです。譜読みをせずに曲を弾けるなんて本当に天才的にIQの高い方だと思うのですが、その様な特別な方でなく、ごくごく一般的な感覚のお話として、生まれつきのピアノの才能ってあるんでしょうか。私はあると思います。
まず、『指が良く回る』ということがあります。これは生まれつき走るのが速い人がいるのと同じで、筋肉より神経の問題なのかと思われますが、猛練習などしなくても指が良く動く子がいます。指のよく回る子は、両手で弾く事があまり苦労なく出来る傾向があります。人間ですので両手でそれぞれ違う事をするのに訓練は勿論必要ですが、正しいやり方で適正なレベルの曲であれば1〜2週間で仕上げることが出来ます。次に『耳が良い』ということがあります。いわゆる絶対音感と呼ばれるものですが、これは世間で言われる程特別なことではなく、絶対的な音程の出る楽器、つまりピアノのように調律されて誰が弾いても同じ音程が鳴るもの、をある程度の期間練習すると自然についてくる力だと思います。それが元々得意だったり、音大受験の聴音の訓練の様な事をすると機械音に音程が取れたりしてきます。
次へつづく