2022.08.19
T学園はわたしの家の隣の駅にあり、優秀なピアニストを輩出する有名校だ。そこの出身の先生方が近隣にたくさん住んでいらっしゃるので、小さい頃からレッスンを受ける機会が多かった。
T学園出身の先生方が開口一番におっしゃるのが、「指を上げてー‼️」とにかくこればっかり言う、、、おっしゃるのだ。俗に『T学園弾き』と陰ながらいわれたりする。などと言うと完全に陰口に聞こえてしまうけど、これはとても高度な技術で、当然全ての指が独立していないとできないし、筋肉(手のね)も必要だし、同時に脱力の技術も必要だし、手首から先の柔軟性も必要なので、言われてすぐに出来るものではない。でも毎週レッスンに行ってこれを言われない日はないので、言われる度本当にしんどいのだ。先生は私が出来ないと見かねた様にお手本を見せて下さるのだけど、ゴリラの様に筋肉のついたその手ではいとも簡単に出来ることが(ごめんなさい!)、針金の様な指に真っ平な手の私にできるわけもなく、、、あれから30年の時が経ち、最近、生徒さんの横に置いた自分の手がゴリラ化している事に気がついた。コロナで外出が制限され、ピアノばかり弾いている時間がふえたのだ。学生時代は正直卒業に必要な最低限の練習しかしなかったので、気が付いたら受験期以来の練習量になっていて、手の筋肉も自然に増えていたらしい。ピアノは手と頭のスポーツだと改めて思う。上半身の使い方も非常に重要だし、感覚的なことも若い時にやっていた方が上達し易い。同時に頭を使って、両耳を使って、感情も揺さぶられたりする。極論を言うとピアノを弾くには『反射神経』が命なので、ピアノラーナーの私達を含め、ピアニストは皆アスリート✨と言って過言でないのだ!と、このブログを書きながら鼻を膨らましている😤😤w