2022.05.17
私のように幼少期からピアノ一筋でそのまんまピアノの世界にいると気付きにくいことがあります。
今年高校1年生になった生徒さんが学校の軽音部に入り、なんとかバンドメンバーを確保していざ練習に入ろうとした時、当然私の生徒さんはピアノが弾けるので音符も読める、リズムもわかる、キーボードを弾くのに問題なしなわけですが、ほかのメンバーは楽器経験のない人たちばかりで、なにか1曲譜面を見せると必ずメンバーの誰かが「こんなの無理!」と言って却下する。
ギターやドラム、ベースの全員が「これならやれる♪」という譜面が見つからない(;^ω^)
「曲を変えても必ず誰かが無理って言うからさっぱり進まないの」と嘆く私の生徒さん。
「まだ練習してみてもいないのに…」と。
その話を聞いてなるほど…と思いました。
ピアノを習ったことのある人は、1曲仕上げるために、すぐには両手でスラスラとは弾けないことをいやというほど経験している。
「あぁ、めんどくさい」と思いつつも、レッスンに行くためにはコツコツと練習するしかないわけです。
右手だけ、左手だけ、ちょっとずつ両手で…苦手な所だけ何度も反復練習…。
ピアノをスラスラ弾けるようになるにはこういった作業が不可欠なのです。
みなさん、ピアノを習えばだれでもスラスラ弾けるようになる♪と思ってしまうかもしれませんが、実は本当に地道な鍛錬が求められる、意外に精神修行のような習い事なんです!
でも習えばそれをいやでもやらなくてはならないので、知らず知らずのうちに「根気」が養われるのです(^O^)/
まさに今回高校生から聞いた話でそのことを実感しました。
私の生徒さんは、何事も、一瞬面倒くさいと思っても最終的には面倒がらずにできるまでやる☆という下地が出来上がっている。
それはたぶんピアノだけに限ったことではなく、試験勉強やスポーツなど「あとちょっと」を頑張ることができるのだと思います。
そういうメリットを生徒さんから気づかせてもらえるのもうれしいです(*´ω`*)