2016.08.15
朝、起きがけにラジオをかけると中村紘子さんを偲んで、彼女が弾いているピアノ曲がかかっていました。
その繊細な音、微妙なニュアンスに思わず聞き入ってしまいました。洗練された感性………いかにもフランス的で(ショパンの曲がながれていました)
自分の弾いているショパンの「舟歌」がいかにも、田舎から出てきたお上りさんに感じられ幻滅を覚えました。
日頃の生活、生まれた環境、違うのは当たり前だけど、何時も何とかオシャレなフランス的に、その上に自分の生きてきた生き様を表現しようと強く思っていたけど、余りにもなっていない事にガックリ………
どうしたらあんなに美しい表現が出来るのだろうと自己嫌悪に………
2・3日頭を冷やしてショパンから離れ楽譜の見直しをして今日やっと少し始めから見直す気持ちになりました。弾かないで楽譜を見直しジッと考えています。どの音を出せば際立つか?
テンポの伸び縮みでドン臭く聞こえてないだろうか?
生活そのものが決してオシャレでは無いから仕方ないか?結局、知り合いの地理学者の方から頂いた地中海に面したカラフルな屋根と青い海を描いた絵画をピアノの正面に掛け、楽譜と共にチラチラ見て何とか素敵なイメージをと、ひらめきを求めています。
カルメン幻想曲は何とかイメージが湧きやすいけどショパンは未だに………未知の世界を這いずり回っている気がします。まだまだ続きそうです。この世界、元々終わりは無いのですから………頭が冷えたら又練習に取りかかります。この悩みも又楽しいものですから………