2015.11.09
「ここの家、どうなってんのやろ.?」
レッスンの生徒様が小さい頃、何でも興味を示され、大抵頭をかしげて私に聞かれます。
無理も無いのです。父が建てた家に父が亡くなって母1人となった時、私の家族4人はひどい腰痛持ちで事故で手も不自由で、それにある問題で精神的にも疲れていた母を1人でほっておくことが出来ず同居する事を全員一致である意味覚悟の上で、決めました。
同居にあたり、何が何でも譲れないのはピアノを弾ける部屋が欲しい事でした。私はピアノの無い生活なんて考えられませんでした。
なので、それ迄食堂にしていた6畳ぐらいの部屋を隣の畳の5畳程の部屋とくっけてグランドピアノを2台置ける様にと考えましたが、その2つの部屋の間はどうしても抜いたらダメな構造になっており、多分筋交いとかの問題で……
仕方なくグランドピアノ1台だけにして防音室にお願いしました。母はお昼寝をするので……
その代わり1番眺めの良い庭に面した部屋を皆んなが集まる食堂兼応接間?に………
畳の部屋は良く母がお昼寝をしていたところですが、今は前の家で使っていた食堂机と椅子を置きレッスンの待ち時間に平仮名の練習をして頂いたり本を読んで頂いてたり体験レッスンの時の説明やら、なくてはならない物になってお
ますが、奇妙な間取りで不思議に思われるのも無理の無い話です。
住んでいる私でさえ未だに電気のスイッチを捜したり間違って押しているぐらいですから………なのでリズム練習の時「今日は探検しよう」と言って「タン。タ。タ。ターアー」とか言って歩きますが「あーこうなってたんか」とこの不思議も解決。「すぐやん」と分かってくれて「もう1周」とか言って「タン。タ。タ……」後はキッチリ2部音符もへっちゃら。両方円満に解決しました。