2017.01.29
例えば2歳の坊やがいるとします。日頃常々、見えるのはこの子の背の高さ、精一杯背伸びした時チラッと見える何ものか〜〜この世界にしか見える範囲は無いのです。
試しにこの坊やと同じ背丈になってみてください。どんな世界が見えますか?
今のカーテンはレースであってもセキュリティーの問題からか、外はほとんど見えません。レースを引っ張るという知恵もまだ経験して無いでしょう。
レースを引っ張ると、そこには見たことのない青い空、今にも雨が降りそうな曇り空、寒い今の季節でも頑張って緑の葉を付けた木。枯葉をかろうじて付けた寂しそうな木。
冬の時期でも遠慮がちに下向きに可憐な色を付けたクリスマスローズ。雪の白さに埋もれそうになりながらもシッカリと色んな綺麗な花を付けているパンジー達。
ひときわ頑張っている山茶花のお花。
木枯らしが吹いて来たらユラユラ揺れます。何と言ってるのでしょうね。
道には車がそこどけとばかりに次々〜〜「プップー」危ないぞ〜〜
道のほとりには殆どドブ化した流れになったしまっているけど決して逆様には流れない川。
葉っぱを1枚落としてごらん。お船となって立ち止まりながらも大きな川目指してスーイスイ。
お家の中も冒険が一杯。2歳の坊やの目線は興味シンシン。決して見逃しません。床暖の開け閉めの単純な扉さえ、抱っこしてあげれば、ソレ面白い物が有ったとばかりに飽きることなく、開けたり閉めたり。ここに洒落た音を口づさんでやるともうそれはご機嫌でキャッキャッと笑い転げます。
自分の目線以上の物に如何に飢えてるか〜〜
お外ではチッチが鳴きながら飛んで行きます。これはお家の中からでも見えると思います。間も無く蝶も虫さんも目を覚ますでしょう。柔らかな風も吹くでしょう。
皆んな皆んな体験から豊かな想像力は生まれ育ちます。
一度、皆さん是非2歳の坊やの目線になって室内、お外と見て見てくださいね〜。危ないからと閉じ込めておくのは何も育ちませんよ。お部屋から見える範囲からでいいから世界を広げて行ってやるべきだと思います。
絶対危険なものは先に目に入らない所にしまって2歳児に戻ってみてください。
これが想像力豊かな子に育てる原則だと思います。