2016.12.02
「いい音で弾いてね」と、言っても4歳,5歳のちびっ子ちゃんにはなかなか理解難しいし、集中して続けるのはかなり難しいです。
ある日、手をセーターの中に入れてピアノをボンボン。「先生、これでも弾けるよ」得意げに………確かに音は間違えず弾けてるけれど、ちょっと待ってよ〜〜
丁度良い機会と思い、「先生の音を聞いてね。」と1音だけ弾きました。「ジーッと聞いてね。響きが違うのが分かる?」出来るだけ分かりやすい様に長ーく、いつまでも音が遠くまで伸びていくのを意識して………
「ワ〜、分かる違うのが分かる」
たった1つの音だったけど大切な響きを感じ取ってくれて、その時から、そのちびっ子ちゃんの音は変わりました。
ピアノは猫が鍵盤の上を歩いても鳴るけど、良い音を聞き分ける耳は早くから感じて欲しい、想像した事を音楽にする力を小さい時から育てていきたいと常に考えております。
この実験は、ちびっ子ちゃんにとっては、良い機会だったと思いました。