2022.04.29
安芸郡府中町たなべピアノ教室です。
今日は、月1回のピアノの仲間の先生方
との自主勉強会がありました。
前半は、リスト（1811~1886)作曲
巡礼の年・スイスより
「ジュネーブの鐘」
の演奏、と和声進行などのアナリーゼをしていただきました。
リストがダグー伯爵夫人とスイスへ
恋の逃避行をしていた頃に作曲された作品です。
リストの新しい技巧の目的は、
オーケストラのような響きを出させるなど
楽器の持つ可能性を全て開拓すること、
そして、演奏者にとって実際的であることでした。
リストの時代は、
フォルテピアノから現代のピアノへの
変遷期でした。
ピアニストとしても有名だった彼は、
エラール、グラーフ、シュトライヒャー、ブロードウッドなど様々のピアノを弾いていましたが、
その激しい派手な演奏で
弦が切れたり、ハンマーを壊したりしていたそうです
後に彼の技巧や音楽性に耐えられる
ようなフレームなどに改良されていきました。
ベーゼンドルファーを賞賛し、
自宅にはベヒシュタインなども所有していたそうです。
その変遷の時代にピアノの持つ可能性を試していたのでしょうね
みんなでその時代に思いを巡らせ、
いろいろ話しながら、有意義な時間を過ごしました。
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