2022.03.17
ドイツ・ロマン派を代表する作曲家、ロベルト・シューマン(1810~1856年)
その功績の陰で、第一級のピアニストとして活躍した妻クララの存在があります。
現代の社会ならわかりますが、女性の社会進出が進んでいなかった19世紀のヨーロッパで、自らの生き方を貫いたクララ・シューマン(1819~1896年)は、偉大な女性音楽家だったと思います。
子ども8人生まれ、生計を立てるために、子育てしながらの演奏活動。
大変な日々だったことでしょう。
また、その生活を支えてくれた「ブラームス」の存在も大きいようです。
「献呈」
ロベルト・シューマン 作曲
クララ・シューマン 編曲
これは、シューマンが作曲した有名な歌曲「ミルテの花」の第1曲目です。
結婚を反対されていた2人ですが、この『ミルテの花』は"最愛の花嫁"クララに捧げられ、シューマンはクララと結婚しました。その曲をクララがピアノ用に編曲したものです。
コンサートでは、リスト編曲の「献呈」がよく演奏されます。
テクニックを華やかに披露する編曲となっていて、これをレパートリーとするピアニストは多いようです。
コンサートの終盤のアンコール曲などにピッタリの名曲です。
このクララ・シューマン編曲の方は、メロディに歌詞がついています。
リスト編曲に比べると、弾きやすいです。
実際に、当時、その演奏を聴いたクララは「原曲の良さを台無しにしている!」と怒ったというエピソードが、映画「愛の調べ」に描かれています。この映画は、史実と違った表現のところが多いそうですが、私は大好きで、何度も観てしまいます。古い映画で、キャサリン・ヘプバーンが主演です。
これは、Amazonプライム会員なら無料で観ることができます。
その中でも、少し出てきますが、原曲の歌を大切にした、とても素敵な曲。
一度弾いてみてください。
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