2022.03.14
もしあなたが、お子さんにピアノを
習わせたいとお思いなら・・・
ぜひ、知っていただきたい脳
のことについて書いてみたいと思います。
音楽のトレーニングは、 実行機能
にもいい影響が出ているという研究
結果が出ていることは、前回少しお話ししました。
実行機能とは、
行動、感情、思考を行使する能力で、
脳の前方に位置する前頭前野を
含む神経機構と関係している
認知プロセスのことです。
科学的にはこのスキルは、
実行機能または自己制御能力と呼ばれ、
重要なことに集中し計画を立て、
目標を達成することを助けてくれます

ピアノレッスンでは、楽しみながら
繰り返し練習していきます。
これによって私たちは生活で起こる
様々な事に
対応しながら間違うことなく生きていく
ことができるのです。
またこのスキルは私たちの
衝動的な行動を抑え、
必要な時に方向性を正してくれます。

衝動的な行動を抑える力は、
音楽トレーニングを受けた子の
マシュマロテストでも実証されました。
脳の様々な領域に広がること
により、私たちのコアなる力が
発揮できるようになります。
使えば使うほど神経のつながりは
強力で迅速なものになります。
だから練習がとても大切なのです

音楽トレーニングで脳の構造が
かわります。
子供の時にコアとなる力を身につける
ことはその後の人生に強固な基礎を
与えてくれます。
ぜひピアノレッスンでお手伝いさせて
いただきたいと思います。
おまけ・・・ちょっと音楽の専門的な
お話しです。
先ほどの論文の翻訳を引用すると
(翻訳:バイオラ大学 ピアノ教育学
講師 河村まなみ先生)
音楽トレー ニングは、
複数の認知機能と基礎となる
ニューラルネットワーク(神経回路網)
を利用する多感覚 体験です。
実際、ポリフォニックな音楽を読んだり、 聞いたり、理解したり、
演奏したりするには、
音とリズムの同時処理、
高次の知覚処理、
細かい感覚運動がすべて総合的に、
同時に、スムーズに行なわれることが
必要です。
(Münteet al。、2002)
長期的な音楽トレーニングは、
これらすべての機能を日常的に
取り入れてトレーニングするため、
ミュージシャンは音楽関連の
能力だけでなく、
関連脳作用全般の
スキルも向上させるようです。
従って、ミュージシャンは、
音楽の複 雑な規則性と非規則性などを
感知する聴覚と生産能力に
優れているということが分かっています。
繰り返し練習することで
身につくコアな力を
「やりたくない事をする力」を身につけさせてあげて下さい。
ぜひ、お子さんにピアノを!!
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