2022.01.31
先日、中級程度の曲を弾いていらっしゃる大人の生徒さん
のレッスンで、
トリルが難しい〜とおっしゃって
いました。
トリルは、
ドレドレドシドなどの短いトリルから、
ドレドレドレドレドレ.....と続く
長いトリルまであります。
トリルのある曲といえば・・・
例えば、教本では、
トンプソン教本②では、
1拍に4つ入れる形で出てきます。
そして中級程度になると、
短いトリルとしては、
子犬のワルツやきらきら星変奏曲、
長いトリルは乙女の祈りなどに
使われています。
そしてもっと上級の曲になってくると・・
昨年ショパンコンクールで反田恭平さんが二次予選で弾かれた
ショパンのノクターン17番。
後半にメロディをトリルで歌い上げる箇所があります。
ベートーベンのソナタ「ワルトシュタイン」3楽章のように、10小節くらいに渡って、
右手1、2指ででトリルを弾きながら、他の指で旋律を弾くという曲もあります。
ベートーベンのソナタ30番の3楽章の
ような
右手、左手とも内声でトリルを弾きながら外声を弾くという箇所は、私のように
それほど大きくない手では攣りそうに
なってしまいます。
レッスンしていて思ったことは、
トリルを弾く時も、まずは脱力が大切。
普段そんなに力が入っていない人でも、
「速く弾かなきゃ」とか
「むずかしい」と思うと、
力が入りがちです。
指を固めたり、手の甲や手首のあたり
に力が入ってないか
チェックしながら、
脱力のコツやトリルの練習方法を
お伝えできればと思っています。