2021.05.02
レクチャー「J,S,Bachと3人の息子たちの音楽の周辺」をzoom で受講しました。
今日のレクチャーは、珍しいクラヴィコードの音源(鍵盤楽器なのにヴィブラートがかけられます)や興味深い楽譜や
演奏音源などがあり、あっという間に
時間がたってしまいました。
偉大なるバッハは皆さんご存知だと思うのですが、
バッハの息子、カール・フィリップ・エマニエル・バッハをご存知ですか?
バッハにははじめの奥さんとの間に7人、二人目の奥さんアンナ・マグダレーナの間に13人子どもがいましたが、
C・P・E・Bachは2番めの息子で、ライプチヒの大学卒業後、プロイセン王国のフルート好きのフリードリヒ2世の宮殿
おかかえチェンバロ奏者になりました。
そこへ父バッハが息子を訪ねてきます。その時にバッハがフリードリヒ2世に謁見するのですが、
その時のことのことがよく分かる動画をみつけました!!
https://youtu.be/WdmcabpiGYU
フリードリヒ2世はバッハに
「フーガを作ってみなさい」
と言うのです。
バッハは、
「なにかテーマをください」と答えます。
すると、フリードリヒ2世はフルートで、
テーマを吹き始めます。
半音階を含んだなんとも素敵な
フレーズです。
バッハは即座に3声のフーガを
ジルバーマンのフォルテピアノで、
弾き始めます。
さすが、バッハすごいですね!
3声のフーガとは、ピアノを習っているとバッハやバロックの小品を習った後、必ず勉強する「インベンションとシンフォニア」のシンフォニアをイメージしてもらうと良いと思います。
そして、簡単にやってのけたバッハに、
更に
「6声のフーガを作ってみなさい」
と言うのです。
さすがのバッハも6声はむずかしく、
後に6声のフーガを含む
「音楽の捧げもの」を完成させ、
バッハの晩年の傑作となりました。