2021.04.19
私の教室のレッスン室の壁にはバイオリンが飾ってあります。
大切な楽器をインテリアにして申し訳ないのですが、
このバイオリンには私と小さかった息子たちとの思い出がいっぱい詰まって
います。
長男は高三まで続け、彼には難曲なのですが、本人の希望でタルティーニの「悪魔のトリル」などに挑戦していました。その後、大学のオーケストラにも入っていました。
次男は中二で腕を骨折したのをきっかけに辞めてしまって残念でしたが、発表会では
私の伴奏でバッハのコンチェルトなどを弾いたりしていました。
壁にかかっているのは10分の1と言われるヴァイオリンで、一番左。
そして、順番に8分の1、4分の1です。
長男は4歳になる直前に習い始めたのです
が、もっと小さい12分の1の楽器
もあります。
ヴァイオリンは、楽器の女王と呼ばれ
その音色は変幻自在で
華やかな高音部、小型ながらも力強く響く低音部は魅力的です。
ヴァイオリンやチェロなどの弦楽器は、
自分で音程を作らないといけないので、
音をよく聴きながら左手の指を正しい位置
に置かなければなりません。
その点、ピアノは誰が弾いても、音程を作
らなくてもとりあえずドならド、
レならレと音は出ます。
なので始めやすい楽器とはいえる
でしょう。
でも、ピアノも音(音色)を作ります。
ただ正しいだけの音では魅力がなくなって
しまいます。
美しい音が集まって、フレーズができ、
全体に素敵な曲に仕上がります。
その美しい音、というのは心の琴線に触れ
る音なのだと私は思うのですが、
それは脱力であったり、身体の各部位の使い方で
あったり、心の持ち方だったり・・・
まだまだ追求中です。
そんな奥の深い素敵なピアノという楽器、始めてみませんか?
初めての方も、経験者の方も
あなただけの素敵な演奏ができるように
サポートいたします。