■毎日「○○ちゃんのピアノが聴きたいな!」~練習する習慣をつける~
2022.10.20
(偉い先生からのお話)
私のお教室では、3歳くらいからピアノの個人レッスンを始めます。その時お母さんには、家で毎日ピアノの前に座るという習慣をつけていただくよう、お願いします。最初は5分でもいいし、1曲弾くだけでもいいのです。その5分を1時間にするのが私たちピアノの先生の仕事です。それはたとえ、お母さんがピアノの先生だとしても同じです。「あなたはお子さんにとってはお母さんです。お母さん役をしっかりお願いします。」ということをお伝えします。
もう一つ、子どもをほめることもお母さんにお願いします。私は、どれほど下手なピアノであっても、お母さんにはわが子のピアノが一番好きだと言ってもらいたいし、そう思ってもらいたいのです。ところが、子どもが家で練習している時に、お母さんが「もうちょっと練習したら上手になる」「そこ間違えちゃだめ」などといってしまうことが多いのです。
私が娘たちに言ったのは、「ママは疲れているから、あなたがピアノを弾いてくれたら疲れがとれるな」「ちょうど今、料理を作っているから、何か弾いてほしいな。そうしたらおいしい料理が作れるわ」などの言葉です。今日はどんな声掛けをしたら喜んでピアノを弾いてくれるかな、といつも考えていました。
3歳を過ぎると、このような声掛けで、子どもは自分から「弾こう」と思うのです。私は小学生のころ、母から「まだ練習しないの?」と言われ、「今、練習しようと思ったけど、やる気がなくなった」と反抗したことを覚えています。誰でも、「まだ練習しないの」「いつになったら練習するの」と言われてしまうと、カチンときますよね。声掛けひとつでまったく逆の効果になる、ということです。