 
            2025.01.02
            ひたちなか市・那珂市 稲野辺純子ピアノ教室です。
いつも私のブログをお読みいただきありがとうございます。
 2歳からシニアの方まで、障害の有無に関わらずピアノのすばらしさを!
 グラドスアドパルナッスム博士(ドビュッシー作曲) 
第35回サマーピアノコンサートにおいて、
生徒がこの曲を演奏しました。
 この生徒は、中学1年生になる少し前に当教室の
レッスンをスタートしました。
程なく中学校の部活がスタートすると彼女は
なんとバレーボール部に入部。
突き指することや、
体育の跳び箱で
指を骨折することがあって
怪我をしていない左手だけのレッスンが
数ヶ月になることもありましたが
レッスンを休むことはありませんでした。
 部活を引退した後の受験でも
ほとんどお休みすることもなく
レッスンを続けてきました。
 見事第1志望に合格!
 そしてこの夏のコンサートで
グラドスアドパルナッスム博士(ドビュッシー作曲)を
とても素敵に演奏ができました。
 この曲は、”子供の領分”という6曲からなる曲集の第1曲で
1905年に生まれたドビュッシーの娘
クロード=エマに献呈されています。
6曲が作曲されたのは1906~1908年
ちょうどこの子が1〜3歳の時。
「大事な可愛いいシュシュへ」と
添えられています。
 第1曲であるこの曲は、
クレメンティーのパルナス山に登る博士
という練習曲をもじって表題がつけられ
ピアノのお稽古を退屈しながら続ける子供の姿を
パロディーふうに描いています。
 子供に弾かせる曲として書かれたものではなく、
子供を念頭に、
単純化された書法で
生き生きとした幻想の世界を生み出しています。