2024.05.20
ひたちなか市・那珂市 稲野辺純子ピアノ教室です。
いつも私のブログをお読みいただきありがとうございます。
2歳からシニアの方まで、障害の有無に関わらず全ての人にピアノを。
『北川暁子先生の60周年記念リサイタルを拝聴してまいりました。』
昨日の5月14日(火) 午後7時 東京文化会館小ホールにて、
北川暁子先生の演奏活動60周年記念ピアノリサイタルが開催されました。
開場6:30の少し前に、ホールに着きましたがすでに長蛇の列ができており
北川先生の演奏を聴くために沢山の方がお集まりになっていました。
会場の中に入りますと、立派なお花が飾られており
演奏会への皆様の温かいお気持ちが伝わってまいりました。
後援は、公益社団法人日本演奏連盟・公益財団法人日本ピアノ教育連盟・東京藝術大学音楽学部同声会
1944年お生まれで1964年(20歳)でデビューリサイタルを開催されてからちょうど今年が演奏活動60周年になります。
デビューリサイタルのプログラムは、ベートーベン ソナタ24番・ブラームス パガニーニの主題に夜変奏曲第1,2冊・ラベル 水の戯れ、道化師の朝の歌・ショパン 練習曲作品25
演奏活動20周年・40周年・退官記念の時にはベートーヴェンソナタ全曲演奏を開催し、演奏活動30周年の時にはブラームスコンチェルト2曲・ソロや室内楽を4夜
そして、80歳の日本人の女性ピアニストで、このプログラムが可能な方は、これまでにいらっしゃらなかったのではないでしょうか。まさに驚異的な演奏活動歴です。
今回のプログラムは、4つのバラード・ハンガリーの歌の主題による変奏曲・7つの幻想曲・ソナタ第3番
感想を、私が述べるのはとても烏滸がましいことですが、感情と理性のせめぎ合いをロマンチシズムがあたたかく包み込み、ながい人生をかけてたどり着く人生観を感じさせる演奏だったように思います。
北川先生の演奏を通しブラームスの世界を堪能することができる幸せを噛み締めた次第です。
演奏終了後、北川先生は、ロビーにていらして来場された方々とご挨拶をなさっておりましたが、ここでも長蛇の列ができるほどでした。
200年近く前にドイツで生きた作曲家の音楽を現代の私たちに届けてくれる演奏家の存在は素晴らしいと感じます。演奏してくださる方がいて初めて楽譜に託された思いを感じることができるわけですのから。