2024.03.19
ひたちなか市・那珂市 稲野辺純子ピアノ教室です。
ブルグュミュラー 6番「進歩」の解説をします。
今回は、子供たちが大好きな
『ブリュクミュラー25の練習曲』より
『無邪気』をご紹介いたします。
まずは、作曲者のブルクミュラーについてですが
1806年に、ドイツのレーゲンスブルクで生まれます。指揮者・ワイマール劇場監督のお父さんから
ピアノの手ほどきを受けます。
1832年・26歳の時フランスのパリに移住し、
ピアノの教師として、人気を得ながら
600以上もピアノ教育用の曲を残してくれました。
皆様ご存じの
メンデルスゾーン・ショパン・シューマン・リストなどが
生きたロマン派という時代に、
ブルクミュラーも含まれます。
なので、バイエル教則本を、学んだあとに
弾いてみると、ちょっと大人っぽく感じられるのでは
ないでしょうか?
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それでは、『進歩』について
解説します。
1番と同じC dur(ハ長調)・4分の4拍子で、
Allegro (アレグロ・軽快に)
前半と後半が、全く違うテクニックを使うように作曲されています。
前半は、10度の並進行のスケールです。
左右同じ動きとなっている場合は、どうしても左手が
劣ってしまいがちですので、左だけの練習を多く取り入れましょう。
動きとして左手が右手と同様になりましたら、
左右のバランスに配慮しなければなりません。
左手を右手の70%〜60%にしてはいかがでしょう。
この前半部分については、解釈の分かれる部分でもありますので
指示なさっている先生にアドヴァイスを受けてください。
また8小節目にはスケールの反進行が出てきます。
音の広がりを表すには、cresc .は欠かせませんね。
後半は細かなアーティキュレーションが
裏拍に重心を置きながら延々7小節続いていきます。
バランスを崩さず同じアーティキュレーションを続けていくには
テンポ感が大切になってきます。
緊張感の高まりも表現していくことになりますので
集中力を持続させましょう!
この今日を練習することで題名にもなっておりますが
音楽的にも技術的にも進歩することでしょう。