2024.01.24
ひたちなか市・那珂市 稲野辺純子ピアノ教室です。2歳からシニアの方まで、障害の有無に関わらず全ての人にピアノを。「エリーゼのために」
ピアノを習い始めた方の
憧れの曲は、おそらく『エリーゼのために』
ではないでしょうか。
ベートーヴェンは、20年代後半難聴に悩まされ、
その苦悩から自殺も考えます。
しかし、1804年ごろから生きる力を取り戻し
そしてその後10年間にわたり次々と
傑作を生みだします。【傑作の森】
この曲は、1810年ベートーヴェンが
40歳のころ作曲されましたが、
この頃のウィーンはナポレオンに攻め入られ
戦争のなかにありました。
ベートーヴェンは、ウィーンに残ります。
『エリーゼのために』が作曲されたのは、
そのような時期でした。
自身の苦悩を乗り越え、
時代の混乱を生き抜いたからこそ
生み出された美しいだけではない
強さを内包した曲。
この曲は、ベートーヴェンの生前
発表されたものではありません。
この曲は、Tereseテレーゼが所持していた
書類の中から
発見された、とてもプライベートな
意味合いを持つものです。
ベートーヴェンの亡くなった後の1867年
研究者のノールがもし、
テレーゼの書類の中から発見
しなかったら世に出ることは
なかったでしょう。
様々な事情から
かなわなかった
Tereseテレーゼへの Love
これが『エリーゼのために』
という説も、しかし
エリーゼとは、いったい誰なのか。
また不滅の恋人とは、だれを指すのか
諸説があり真実は、ベートーベンの
心の中にしかありません。
皆さんも、様々な資料をご参照になり
思いを巡らせてみられてください。