ブルグミュラー2番 アラベスク L`arabesqueを解説いたします
2023.09.20
ひたちなか市・那珂市 稲野辺純子ピアノ教室です。2歳からシニアの方まで、障害の有無に関わらず全ての人にピアノを。
ブルグミュラー作曲 2番 アラベスク[解説&演奏] L`arabesque
今回は、『ブルグミュラー25の練習曲』より
アラベスクをご紹介いたします。
まずは、作曲者のブルクミュラー
1806年に、ドイツのレーゲンスブルクで生まれます。
指揮者・ワイマール劇場監督のお父さんから
ピアノの手ほどきを受けます。
1832年・26歳の時フランスのパリに移住し、
ピアノの教師として、人気を得ながら
600以上もピアノ教育用の曲を残してくれました。
皆様ご存じの
メンデルスゾーン・ショパン・シューマン・リストなどが
生きたロマン派という時代に、
ブルクミュラーも含まれます。
なので、バイエル教則本を、学んだあとに
弾いてみると、ちょっと大人っぽく感じられるのでは
ないでしょうか?
それでは、アラベスクについて
解説します。
この曲集の2番目に登場するこの曲は、
C durの平行調であるa moll で
作られていますので、
1番の次に取り組むのには、
譜読みの点においては、
スムーズにできるでしょう。
この曲のタイトルであるアラベスクとは、
アラビア風という意味で、
アラビア建築や工芸に見られる
唐草模様のことを指します。
唐草模様を思わせる
音の配列になっていますね。
練習を進めていくと
Allegro scherzando(速く滑稽に)と
書かれた速度記号を考えると
うまく指が回らないでしょう。
それは、1番が8分音符までしか
なかったのに対し
16部音符がほとんど
だからです。
1番とそれほど速度という点では、変わらないのに、
指の動きは、2倍の俊敏さを
要求されるからです。
ゆっくりの練習・リズムを変えての練習を
重ねるなど、トレーニングが必要でしょう。
左手の刻む拍に、
右手のメロディーが
絡まる様子はまさに
唐草ですね。
11小説から16小説は、左手にこの音形が現れます。
テクニックとして難しいですから、
左手だけの練習をしましょう。
最後 risoluto(決然と)は、
両手のユニゾンの同時性が大事です。
最後の2小節は、
ポジションの移動が大きいので
体幹をしっかりさせて弾くようにしましょう。
詳しくは、動画にアップしましたので
ご覧ください。
https://youtu.be/geto-lmfXmo