子供たちが大好きな『ブルグミュラー25の練習曲』より 《素直な心》を解説いたします。
2023.09.11
ひたちなか市・那珂市 稲野辺純子ピアノ教室です。2歳からシニアの方まで、障害の有無に関わらず全ての人にピアノを。
子供たちが大好きな『ブルグミュラー25の練習曲』より
《素直な心》を解説いたします。
まずは、作曲者のブルクミュラー
1806年に、ドイツのレーゲンスブルクで生まれます。
指揮者・ワイマール劇場監督のお父さんから
ピアノの手ほどきを受けます。
1832年・26歳の時フランスのパリに移住し、
ピアノの教師として、人気を得ながら
600以上もピアノ教育用の曲を残してくれました。
皆様ご存じの
メンデルスゾーン・ショパン・シューマン・リストなどが
生きたロマン派という時代に、
ブルクミュラーも含まれます。
なので、バイエル教則本を、学んだあとに
弾いてみると、ちょっと大人っぽく感じられるのでは
ないでしょうか?
それでは、素直な心について
解説します。
第1番ですので、ほとんどの学習者が、
ブルグュミュラーの曲の中で
最初に取り組む曲でしょう。
いたるところに、初めてこの曲集を取り組む
学習者のための配慮が見られます。
調整は、ハ長調 C dur なので、調号はありません。
臨時記号として左手には、小節にfis・17小節にas
右手には、13小節にesとfisのみです。
拍子も4分の4拍子・速度記号はAllegro moderato (程よく速く)
となっていますが、ほとんどが8分音符なので
早いという印象はありません。
左手に細かい動きが出てくる時には
右手の指の動きとシンメトリーに
してあります。
テクニックとしては、冒頭の8小節間の右手を
全てレガート奏法で弾き続けます。
その間の左手和音のメロディーとのタイアップのさせ方。
休符の扱い方。
9~12小節で2回同じメロディーが続いた時の扱い方。
1番の難所は、13小節の2声の奏法。
右手だけで2声を成立させなければなりません。
そのほかにも、スラーとスラーの間、
つまりブレスの仕方。
言葉では、ピアノの奏法を伝えるのに
限界がありますので、YouTubuを作りました。
そちらで理解を深めてください。
https://youtu.be/a-wwx6DmNtM