2023.01.17
音楽教育は、学業成績に良い影響を及ぼす【その1】
あなたは、音楽と勉強どっちが大事だと
思っていますか?
もしかしたら、
音楽!って言ってくださるかもしれません。
それは、嬉しいですが、
やはり実際は、
勉強>音楽
という方が多いのではないかと思います。
《音楽教育は、学業成績に良い影響を及ぼす》
ここからは、アメリカでの研究を
ご紹介します。
この論文は、アメリカの大学で
ピアノを教えていらっしゃった
河村まなみ先生が
伝えてくださいました。
カレッジ·ボード
(大学入学用全国模試を行う機関)の
統計を見ると、
2015年に全国模試を受けた
高校生のうち、
4年間音楽のクラスを取った生徒は
1年半以下しか取らなかった生徒より
平均92点、総合点が高かった。
(National Arts Administration and Policy Publications Database, “Arts Facts: SAT Scores and the Arts” 1999 – 2015)
(この試験の総合点は2400点だそうです。)
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このテストは、日本でいう
今終わったばかりの
大学入試共通テストのようなもの。
ここでのポイントは、
音楽が学業成績に
影響を及ぼすまでには、
時間がかかるということです。
音楽教育をスタートして
少なくても4年間は、
継続してトレーニングを受けなければ
効果が出ないということですので、
もし音楽教育を学業成績の観点から、
お子様に受けさせようとお考えの場合は、
長い目で
お子様の成長を見守ってくださいね。
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このアメリカの結果を踏まえると
高校生には是非音楽クラスを
選択して欲しくなってしまいますね。
現在は、日本の中高校でも、
ピアノのレッスンが脳科学的に
良い効果があるということに
注目している学校では、
音楽の授業でピアノのレッスンを取り入れている
学校が出てきました。
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アメリカでは、音楽が脳に良いという研究が
進んでいるため
大学を受験する際の内申書に書くことができ
ピアノのグレードや
コンクールの実績が
かなりの評価の対象に
なっています。
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日本では、
音楽教育が学業成績に良い影響を
及ぼすことが
世の中で認知されていないため、
ピアノは小学生までは
習う子が多いですが、
どうしても受験、部活などで
やめてしまう子が多いのが現実です。
やっと効果が現れ始める時期に
ピアニ自体が面白く
なってくる時期に
ピアノのレッスンを
やめてしまうのは、
脳科学的にも、とても
もったいない
ことなのです。
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本当は、もっと中学生になっても、
高校生になっても習い続けたら!
伸び盛りの時こそ、
ピアノを習い続けたら、
学業成績にもいい影響が
出る可能性があるかも??
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実はこんな事例もあるのです。
以前、有名中高一貫校を受験する
生徒がいたのですが、
ピアノのレッスンは、以前と変わらず
普通に続けていました。
ある日、お母様から
「試験の前日なんですが
先生のレッスンを受けた方が、
気持ちが落ち着く
と子供がいうので
行かせてください。」
とお電話をいただきました。
結果合格💮でした。
嬉しいですね!
お子さんがピアノ・音楽が好きで、
それが気分転換になって、
さらに成績にも良い影響があるとなれば、
この音楽教育の恩恵を多くの方に
実感してほしいと思います。