モーツァルト『2台のピアノの為のソナタK448』で、てんかん発作が減少!
2022.04.30
《3歳からシニアまで初めてのピアノ個人レッスン》
茨城県ひたちなか市・那珂市でピアノ教室を
開いております稲野辺純子です。
いつも私のブログをご覧くださり
ありがとうございます。
モーツァルト『2台のピアノの為のソナタK448』で、てんかん発作が減少!
サイエンス・デイリー6/10/2020によりますと
カナダのクレビル・ブレイン・インステュート
の研究チームは、
26歳〜75歳の
てんかんの患者さん13人を
2つのグループに分け
1つ目のグループに
モーツァルトの「2台のピアノためのソナタ
二長調k.448」
第1楽章の【原曲】を3ヶ月間
毎日1回聴いてもらったあと
メロディーやリズムを編曲した
【スクランブル版】を3ヶ月間毎日1回聴いてもらいました。
2つ目のグループには、
これとは逆に【スクランブル版】を3ヶ月
聴いてもらった後に
【原曲】を3ヶ月聴いてもらいました。
実験期間中は、飲んでいる
抗てんかん薬剤などを変えずに
毎日の発作の日誌を書いて
もらいました。
この実験の結果は、
【原曲】を聴いている最中の患者さんは、
てんかんの発作が明らかに減少した。
というものでした。
編曲した【スクランブル版】では、
効果が得られませんでした。
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てんかんとは、脳の神経細胞に
突然発生した激しい電気的な刺激により、
痙攣や、手足の突っ張りといった
発作が起こる神経疾患です。
全世界に5,000万人の患者がいると
推計されています。
神経疾患の中でも最も一般的なものと
考えられています。
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クラシック音楽が、
医学に役立つことができるとしたら
これは本当素晴らしいことです。
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先日、生徒と一緒に
このモーツァルトの『2代のピアノのためのソナタ
ニ長調K.448』
第1楽章を演奏し
YouTubeにアップしました。
https://youtu.be/RQ2cEcQ6vPo
《のだめカンタービレ》で
のだめとちあき先輩が
2台のピアノで演奏していますので
ご存知の方も多いのでは
無いでしょうか。
演奏しながら
とても楽しい気持ちになりましたので
てんかんの患者さんたちに効果があるのも
わかる気がいたしました。
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また、アメリカの
ジョーン・ホプキンズ大学の
医療音楽センターでは、
このような音楽の恩恵を
医学に取り入れることを実践する
取り組みが行われています。